〜一番の心配は「お金」。でも、その先には自由があります〜
「個人事業主」とは、会社を設立せずに、自分の名前または屋号で仕事をする人のことです。
たとえば、フリーランスのデザイナーやライター、美容室の経営者、ネットショップのオーナーなど。
働き方はさまざまですが、共通しているのは「自分の力で仕事をつくる」という点です。
会社員が「企業に雇われて働く人」なら、個人事業主は「自分が経営者として働く人」。
つまり、収入も働き方もすべて自分で決められるということです。
個人事業主の最大の心配は「お金」
個人事業主になって一番不安に感じるのは、やはり「収入が安定しないこと」です。
会社員のように毎月決まった給料が振り込まれるわけではなく、仕事の量によって収入が上下します。
忙しい月もあれば、ほとんど依頼がない月もある。
この「波」があることこそが、個人事業主の最大のリスクであり、最初に乗り越えるべき壁です。
ただし、これは見方を変えれば“上限がない”ということでもあります。
会社員の場合、給料は役職や年齢にある程度縛られますが、個人事業主は頑張り次第で収入を何倍にも伸ばすことができます。
自分の努力や発想が、そのまま成果や報酬につながる。
これこそが、個人事業主ならではのやりがいです
自由度は圧倒的に高い
お金の心配がある一方で、個人事業主の魅力は「裁量の多さ」にあります。
どんな仕事をするか、誰と関わるか、どの時間に働くか。
すべて自分で決めることができます。
たとえば朝型の人は早朝に集中して仕事をし、午後は家族との時間に充てる。
逆に夜型の人は昼間に買い物をして、夜に作業をする。
出社も通勤も不要で、服装も自由。
天気のいい日はカフェや図書館で仕事をしてもいい。
「時間」と「場所」に縛られない働き方ができるのは、個人事業主の大きな魅力です。
お金以外の不安は意外と少ない
開業届の提出や確定申告など、最初は「難しそう」と感じるかもしれません。
でも実際には、freeeやマネーフォワードなどの会計ソフトを使えば、スマホだけで完結するほどシンプルです。
税金の知識がなくても、今はAIやオンライン税理士サービスなどのサポートも充実しています。
つまり、「仕組みさえわかれば」個人事業は誰でも始められる時代になっています。
それよりも大切なのは、「どんな仕事をしたいか」「どんな暮らしをしたいか」という自分の方向性です。

個人事業主のメリットまとめ
・自由に働ける(時間も場所も自分次第)
・自分の好きな仕事を選べる
・経費を使って節税できる
・努力がそのまま収入に反映される
・副業からでもスタートできる
・人脈やスキルが自然と広がる
・「やりたいこと」を事業として形にできる
どれも、会社員ではなかなか得られない魅力です。
お金の不安を差し引いても、「自分の裁量で生きる価値」がそれを上回るという人は少なくありません。
どんな人に向いているか
個人事業主に向いているのは、
・自分の判断で動くのが好きな人
・責任を持ってコツコツ取り組める人
・挑戦する意欲がある人
・好きなことを仕事にしたい人
です。
一方で、「安定収入が最優先」「指示がないと動けない」というタイプの人には、少し厳しい環境かもしれません。
ですが、最初は副業から始めるなど、リスクを抑えて挑戦する方法もあります。
まとめ:お金の不安を超える「自由」という価値
個人事業主の一番の悩みはお金。
けれども、それ以外のすべては自由です。
出社も不要、働く時間も自分次第、上司の評価も関係ありません。
「好きなことを自分のペースで仕事にできる」——これこそが、個人事業主という働き方の最大の魅力です。
このブログでは、開業届の出し方、経理の基礎、税金対策、そして集客のコツまで、個人事業を成功させるための具体的なステップを解説していきます。
次回は「個人事業を始める前に決めるべき5つのこと」を紹介します。
あなたの「やってみたい」を、“事業”というかたちに変えていきましょう。
