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顧客リピートを生む仕組みづくり

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〜「また来たい」と思われる小さな事業の共通点〜

個人事業で安定した売上をつくるうえで、最も重要なのは「リピート」です。
新規のお客様を集めるのは時間もお金もかかります。
一方、既存のお客様がもう一度来てくれるなら、
広告費はゼロで売上が上がります。

しかし、「リピートを増やしたい」と言う事業者に話を聞くと、
“仕組み”として整っていないケースがほとんどです。
この記事では、私がこれまで支援してきた500件以上の相談の中で見えてきた
「小さな事業でも今日からできるリピートの仕組みづくり」を具体的に紹介します。


目次

1. リピートの原点は「満足」より「信頼」

リピートは、「満足したから」ではなく「信頼できたから」生まれます。
お客様は、サービスの品質だけで判断していません。
「この人は信用できる」「次も頼んでも安心」
——この安心感こそが、再来の最大の理由です。

信頼は、特別なことではなく小さな一貫性から生まれます。

  • 約束した納期や時間を必ず守る
  • 問い合わせへの返信を24時間以内にする
  • ミスをしたら正直に伝え、次にどう改善するかを説明する

こうした誠実な行動が積み重なると、
お客様の中に「この人なら任せられる」という信頼が蓄積されていきます。


2. 「再来しやすい導線」をつくる

リピートの多い事業ほど、“仕組みで再来を促している”のが特徴です。
満足度が高くても、導線がなければ再来は起きません。

🪄 具体的な導線例

  1. 次回予約を当日にとる
     → 美容室・整体院・カウンセリング業では鉄則。
     「次は3週間後くらいがベストですよ」と自然に提案することで、
     お客様は“また来ること”を前提に考えられるようになります。
  2. リマインドメッセージを送る
     → 予約日が近づいたら、LINEで「明日お待ちしています」と一言送る。
     “思い出してもらう仕組み”がリピートの第一歩です。
  3. 定期メニュー・チケット制
     → 3回・6回の回数券、月額制などで“続ける習慣”をつくる。
     特にサロン・教室・コンサル業に有効です。
  4. ニュースレターや季節便り
     → DM・LINE・メールマガジンなどで近況を発信。
     単なる宣伝ではなく、「この季節におすすめ」など“役立つ情報”を送ることがポイント。

3. 「記録」と「フォロー」で心をつなぐ

リピートの多い事業者は、必ずお客様の履歴を残しています。

  • どんなきっかけで来店したか
  • どんな悩みを持っていたか
  • どんな対応をしたか

これをメモや顧客管理シートに残しておくことで、
次回来店時に「前回こうでしたね」と自然に会話ができます。

実際、こうした“覚えてくれていた”という体験は、
お客様にとって何よりもうれしいものです。

また、数か月来店がないお客様に対しては、
「その後いかがですか?」という思い出しフォローを。
売り込みではなく、「気にかけてくれている」と伝わる一言が信頼を深めます。


4. 「LINE公式」で関係を育てる

ホームページやSNSが“新規集客の入口”なら、
LINE公式アカウントは“リピートの橋渡し”です。

  • 登録者限定クーポン
  • 新メニューの先行案内
  • イベント・キャンペーン情報の配信

これらを売り込みではなく、ニュース的に伝えるのがコツです。

例)
「〇月の営業日が決まりました!」
「今週は急なキャンセルが出ました。ご希望の方はお早めにどうぞ。」

こうした日常的な投稿でも、
「なんとなく気にしてくれる人」→「再来してくれるお客様」へと変わっていきます。


5. お客様の声は“最高のリピートツール”

「口コミ」は、新規獲得だけでなく既存顧客の定着にも大きな効果を持ちます。
人は、自分の言葉が形になると“その店や人に愛着を持つ”からです。

たとえば、

  • 「前回のカウンセリングがとても参考になりました」
  • 「お店の雰囲気が落ち着いていて、また来たいです」

こうした声をサイトやSNSで紹介することで、
「また利用したい」という本人の意識も強まります。

もし可能なら、お客様にお願いして“顔写真付きの声”を掲載するのも効果的。
信頼度が大きく上がり、初回利用者の不安も減ります。


6. 価格ではなく「体験」で差をつける

リピートを増やすために“値下げ”をする方もいますが、
それでは長続きしません。

お客様が求めているのは「価格」ではなく、「安心感」と「変化」です。

たとえば:

  • 施術後にお茶を出して5分の振り返りを行う
  • コンサル後に「今日のまとめ」をメッセージで送る
  • 教室後に「今日の成果」を写真で共有する

こうした小さなプラスの体験が、「またお願いしよう」に繋がります。

実際、私の支援先でも「お客様が感動する習慣」を仕組みにしたお店は、
2年以内にリピート率が20〜30%向上しました。


7. 「紹介が生まれるリピート」を意識する

リピートが安定してくると、自然に“紹介”も生まれます。
紹介は最高の新規集客です。信頼を引き継いでくれるからです。

紹介を増やすには、次のような仕掛けを加えましょう。

  • 「ご紹介カード」を作る(紹介した人にもされた人にも特典)
  • 「お客様インタビュー」をSNSで紹介する
  • 「〇周年ありがとうキャンペーン」で紹介者を優遇する

紹介を頼むのではなく、
「紹介したくなる仕組み」を整えることがポイントです。


8. 継続のカギは“仕組み+人の温度”

リピートを生む仕組みは、決して機械的なものではありません。
どんなに良いシステムを導入しても、
最終的にお客様をつなぎとめるのは「人の温かさ」です。

  • 仕事の合間に一言メッセージを送る
  • 感謝をきちんと伝える
  • 顧客を“売上”ではなく“関係”として見る

この視点を忘れなければ、リピートは必ず増えます。


9. まとめ:リピートは信頼の証

リピート率の高い事業ほど、顧客との信頼が深く、長く続きます。
そしてその信頼は、新規顧客を呼び込み、地域での評価を高めます。

  • 信頼される誠実な対応を心がける
  • 再来を促す導線を整える
  • 顧客の記録とフォローで関係を育てる

リピートは“偶然”ではなく、“設計された結果”です。
一人ひとりのお客様と丁寧に向き合いながら、
「また来たい」と思ってもらえる仕組みを少しずつ整えていきましょう。

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プロフィール

kiyoyo kiyoyo 中小企業診断士

これまでに500件以上の小規模事業者の相談を受けてきました。
「やりたいことをどう形にするか」「どうやって続けていくか」——
そんな悩みに寄り添いながら、創業から事業計画づくりまでを一緒に考えてきました。

もともとは金融機関に勤めており、6年間にわたり融資業務を担当。
数字の裏にある「想い」や「ストーリー」を大切にしながら、資金調達のサポートも行ってきました。

このブログでは、初めての個人事業や起業に挑戦する方に向けて、分かりやすく、実践的な情報を発信しています。

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